70-80代の男性
首のところにしこりがあり、精査の結果、肺がんのリンパ節転移、ステージIVと診断されました。
肺がんの場合、EGFR遺伝子変異があるとイレッサやタルセバ、ジオトリフ、タグリッソといった分子標的薬が使え、よく効くことがわかっています。ただし、効果がずっと続くわけではなく、イレッサやタルセバで12ヶ月、タグリッソで18ヶ月くらいと報告されています。
この方にもEGFR遺伝子変異がありましたが、その当時はイレッサとタルセバしかなく、イレッサで治療がはじまりました。イレッサによる治療開始後、CT検査で順調に首のしこりも含め、肺がんが縮小。その後も落ち着いていることが確認されています。
☆この方は、イレッサを開始後5年以上が経過し落ち着いています。
この方が他に主に取り組んだことは、アルカリ化食(Alkaline diet)でした。尿のpHは平均して7以上となっています。なお、副作用のためイレッサは減量投与されましたが、十分に効果を認め、最終的にはイレッサは終了し再発なく経過しています。
ファイル1 肺がん ステージIV
投稿日:2019年6月15日 更新日:
執筆者:Dr. Hamaguchi