書籍 書籍一覧

スリープ・レボリューション アリアナ・ハフィントン著

投稿日:

インターネット専門のニュース・ブログサイトであるハフィントンポストの創設者である、アリアナ・ハフィントンの著書。睡眠を犠牲にして燃え尽きるまで働き、睡眠よりも仕事の成功を優先した結果、絶え間ない疲労の中でついに倒れてしまいます。血の海の中で意識がもどり、幸いにも命に別状はなく、そこから、睡眠の大切さに気付きます。

著者は睡眠の専門家というわけではありませんが、本の実に40%近くが参考文献というように、裏付けをとるために非常によく調べています。本書はとくに睡眠とがんの関わりについて書かれたものではありませんが、健康のためにいかに睡眠が大切かを気づかせてくれます。

スリープ・レボリューション 最高の結果を残すための 「睡眠革命」(アリアナ・ハフィントン著、本間徳子(翻訳)、日経BP 2016年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822251918/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_8ePKFbQB6WEG1

がんを患った患者さんの中にも、睡眠を顧みず、大きなストレスの中で頑張ってこられた方も多くいます。睡眠が重視されない時代であったとも言えるかもしれませんが、これからは病気の予防のためにも、治療のためにも、睡眠を見直すことが大切です。

睡眠不足があると、免疫に関係する白血球やリンパ球の数値が低下していることをよく見ます。十分に休養がとれていると、それらの値が改善することが多い。いずれにしても、十分な睡眠はからだを守る一つの方法であり、軽視できない重要な要素と言えるでしょう。







-書籍, 書籍一覧

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

食事のせいで、死なないために マイケル・グレガー他 著

栄養や食事と健康について、活発な情報発信を行なっているマイケル・グレガー先生の著書です。この本の素晴らしいところは、食事と病気の関係について根拠となる科学論文を多数引用し、著者の個人的な主張ではなく、 …

改訂 がんとエントロピー

 本書は、2011年に発刊された前書『がんとエントロピー「からだ力」で立ちむかう(NTT出版)』を加筆・修正し、改訂したものです。前著は絶版となり、手に入りにくい状態が続いておりました。 本書では、が …

がんに負けないこころとからだのつくりかた

2015年5月初版の本ですが、2017年11月発行分より加筆・修正がされています。がんの性質について、とくにがんに特徴的な代謝とそれに対する食生活についても説明しています。がんと糖分の関係がんと塩分の …

和田屋のごはん

がん予防やがん治療のための体質改善を目的とした、具体的な食事のメニュー本です。この食事メニューは、アルカリ化作用のある食事でもあり、アルカラインダイエット(アルカリ化食)とも呼ばれています。この食事メ …

がんが自然に治る生き方 ケリー・ターナー著

この本には、ふつうでは治らない状態のがんなのに、良くなった人たちのことが書いてあります。ある程度以上に進行してしまったがんの場合、医師から治らないと言われることも珍しくありません。しかし、その中でも良 …

Dr. Hamaguchi(医師、医学博士)

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  • がんの炎症・代謝を考慮したがん治療やがんに関する情報についての発信をしています。

著者紹介はこちら↓

http://dr-hamaguchi.com/author-profile/