がんサバイバー 乳がん

ファイル5 乳がん 手術後再発(多発肺転移)

投稿日:2019年8月16日 更新日:

30-40代の女性。

乳がんと診断され、腫瘍を部分的に切除する手術が行われました。

乳がんの手術は、しこりを含めて乳房を全部切除するか、しこりのところだけ部分的に切除するか、大きく分けて2通りの方法があります。部分切除の場合、手術後に放射線を行うのが普通です。

この方も部分切除後、放射線治療を受け、ホルモン療法が5年間行われました(現在、ホルモン療法は10年がすすめられています)。

しかし、ホルモン療法も終わり、しばらくしてから咳と息切れが出現しました。CT検査をすると、肺に多発する転移と胸水がたまっていることがわかりました。乳がんの再発と診断され、抗がん剤の点滴が開始されました。

その当時、体力低下が著しく、抗がん剤の副作用である倦怠感や食欲不振、免疫低下(白血球数の低下、リンパ球数の低下)が目立つ状態でした。炎症反応も進んでおり、抗炎症作用、抗酸化作用のある野菜・果物をしっかりとって体調を整えることが行われました。それから、著しい体力低下、免疫低下のため、これ以上の抗がん剤は危険であり、通常量より大きく減量した抗がん剤の投与が行われました。通常であれば、減量投与ではなく、中止になる場合も珍しくありません。

野菜・果物中心への食事に変えて、抗がん剤を減量することで、倦怠感が減り、体力も少しずつ改善し、少しずつ免疫力も回復してきました。減量した抗がん剤がしばらく続けられましたが、その後のCTで多発する肺転移は大きく縮小していることがわかり、抗がん剤は終了となりました。

しかし、多発肺転移はまだ残っています。野菜・果物中心の食生活を続け、自身の免疫が低下しないように注意してみていたところ、その後もCTで肺転移の縮小維持を認め、以降落ち着いています。

☆再発後10年以上経過しています。この方の重要なポイントは、抗がん剤を十分に減らしても腫瘍が縮小し(通常、中止になる場合も多いですが、副作用との兼ね合いで減量投与が選択されました)、さらに、抗がん剤をやめてからも残った腫瘍が縮小し、落ち着いていることです。自身の免疫が大きく関係しているのでしょう。

食事は、活性酸素を減らし、炎症を抑えるためにできる限り新鮮な野菜・果物をとるようにしました。そして、さらに炎症を下げることを期待して青梅エキスやビタミンCの点滴も行なっていました。

抗がん剤治療当時の尿pH値は記録が残っていませんが、ここ数年のデータでは、重曹のような酸を中和する薬剤を飲むことなく、7から8以上に尿のpHがアルカリ化していることがわかります。







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Dr. Hamaguchi(医師、医学博士)

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
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  • がんの炎症・代謝を考慮したがん治療やがんに関する情報についての発信をしています。

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